あなたは仕事として日本語を教えたいと思ったことはありますか。私の経験から、こんな人はちょっと日本語教師には向かないなーと思う項目をここでは上げてみます。
どうして日本語教師?
私がメルボルンで日本語教師を目指した理由の一つは私が日本人だったからです。私の強みを生かした仕事はなんだろうか、とずっと模索していました。日本にいた時に貿易の仕事をしていたので一時は日系の貿易会社で働きたいと思ったこともあります。けれども、こちらでの市場は狭く私なんぞ入っていけるような業界ではありませんでした。
しかし、日本語教師だったら需要はあると思いました。なぜなら、日本語をカリキュラムに取り入れてる学校がかなりの数あったからです。特に高校生のレベルではネイティブ・ジャパニーズだからこそ採用になる可能性があると思いました。
メルボルンで日本語教師として2005年から教えていますが、毎日が闘いです。上手くレッスンができた日、そうでない日、クラスコントロールが思い通りにできた日、また、その反対で全くもって最悪な日。今までいろいろな先生方を見てきました。素晴らしい先生はこういうところが違うんだ、と実感します。
教師という仕事ほどその人の性格で向き、不向きがはっきりしている仕事はないと思います。以下、こちらでの私の日本語教師の経験をふまえて日本語教師に向かない人の特徴について書いてみます。
1 忍耐がない人
これは、どの先生にも当てはまると思います。すぐに嫌なことにカッとなる人は先生の仕事に向かないでしょう。生徒の何気ない質問やくだらない質問にもきちんと答えなければなりません。こちらが質問しても生徒はなかなか答えなかったり、理解できないかもしれません。分かるまで何回も何回も同じことを言わないといけません。または、生徒にあった答え方をしなければいけません。それにあなたは耐えられますか。一に忍耐、二に忍耐、三、四がなくて5に忍耐。
2 日本語に興味がない人
日本人だから日本語を知っているということと日本語を教えられることは全く違います。言葉に興味がなく、知識も乏しかったら、生徒からのいろいろな質問に先生としてこたえられるでしょうか。日本語ほど奥の深い言語は他にはないと思います。常に言葉に探求心を持つことは必要だと思います。
3 八方美人になれない人
言い方は悪いかもしれませんが、もし、あなたが八方美人になれないのであれば、スペシャリストとして働くのは難しいと思います。特に小学校の場合、いろいろな学年の先生方やほかのスタッフ、経験の長い人や浅い人、マウントを取る人、失礼なことをずかずか言ってくる人、英語ができないからと見下す人などと付き合わなければなりません。どんな人ともまんべんなくお付き合いできることは必要だと思います。
4 柔軟性がない人
すぐに切り替える頭がないと自分がつらくなると思います。あの人こう言っていたのになんでスケジュールを変えたの、何で私が~しなきゃいけないの?自分がコントロールできないことは山ほどあります。一つのことに固執してガンと動かない、自分の考えを変えない人は教師の仕事に向かないと思います。また、クリエイティブなことも要求されます。発想を転換して問題を解決する力も教師として必要でしょう。
5 整理整頓ができない人
先生の仕事には膨大な資料がつきもの。それに次から次へと色々な書類の提出をしければなりません。生徒の作品の添削、記録、返却、報告書、ワークプログラム、イベントのプラン。どんどんかたずけないと次のがすぐやってきてしまいます。また、いろいろな種類のステーショナリーの整理整頓!それをきちんとできないとお仕事の前にいろいろなモノの大捜索が始まってしまいます。みゆりんも実はタックスリターンの書類の山に埋もれています。(ぴえん!)
さいごに
当たり前といったら当たり前のことかもしれませんが、これら基本の5つ特徴があなたの性格にあったら教師の職につくことは難しいと思います。是非、他のお仕事を探しましょう。これら5つがある方は先生のお仕事はあなたに向いています。いっしょに頑張っていきましょう!