海外に住んでいると、まずは日本人の友達から作ることが大切ですね。日本語でいろいろ相談もできるし、英語で話さなくてもいいからリラックスして話せる-それが一番うれしいですね。
生活のこと、人間関係のこと、趣味のこと、買い物のことを同じ日本人どうしであればお互い理解しやすいし、もっと深いレベルでコミュニケーションがしやすいと思います。そして、みんな親身になって聞いてくれる。教えてくれる。
でも、もし日本人じゃない友達が欲しかったら、他民族国家のオーストラリアではバックグラウンドがいろいろなので、相性が合う人なあと思う人が友達になりやすいと思います。自分がその人といる時にリラックスして話せたり、その人がこちらのつたない英語でも「聞いているよ」という姿勢でいてくれて、気負わず話せる人だったらいい友だちになれるのではないでしょうか。でも、それには時間をしっかりかける必要があると思います。
人間どうしだからやはり波長が大切。そして、こちらも、あちらもお互いのことを考えられるのであればきっと友情は生まれるのです。
そして、趣味がいっしょだと日本人、オーストラリア人関係なく、仲良くなれる人が絶対見つかると思います。趣味を一緒にしていることで、いろいろ聞きたいこと、シェアしたい気持ちが自然にでてくるので、話すきっかけにもなると思います。私のベストフレンドと知り合ったのもダンス(ボールルーム、社交ダンス)を通してだったから。
私はコミュニティー・クワイア(合唱団)に入っていた時があります。毎週木曜日午後七時から2時間、様々なバックグラウンドのメンバーと楽しく練習をしていました。新しい曲を習うのは楽しいし、歌詞ももちろん英語ですから新しい言葉を覚えることもいい勉強になりました。ミニコンサートやクリスマスキャロルをスーパーマーケットの前で歌ったのもいい思い出です。しかし、私は喉が弱いので続けることができなくなったのですが。
私の家族はここにはいないので(オーストラリア人のダンナとは離婚しました)、友達がいることが私の心の支えになっているのです。友達は私の家族のように私をささえてくれています。私は難病持ちなので、その手術に行く時は友人に頼らなければなりません。そして、私の友達はいつも快く、手術をする病院まで連れて行ってくれます。
そして、私は思います。私はちゃんと私の友人たちに感謝をかえしているのだろうか。ちゃんと彼らのためにやれているのであろうか。
うーん、やってない。
それを返すために私はこれからの人生を頑張ろうと思うのであります。大きなことはできないかもしれない。でも、少しずつ、お世話になった方にご恩をお返ししていきたいと思っています。